前回のレビューでなんとか合体までこぎつけました。ここからはダンクーガのアクションレビューをお届けしたいと思います。
ダンクーガ アクション!
可動範囲、保持力は非常に優秀です。これにはインコ先生、度肝を抜かれました。合体後のダンクーガは完全に”変形トイ”ではなく、”アクショントイ”です。
ダンクーガ自体はいわゆる合金トイなのですが、その安定感、保持力は並みのアクショントイを大きく超えています。その証明となるのがこのイナバウアーポーズ(別名、”ラブストーリーは突然に”シングルジャケットの小田和正ポーズとも言います)。ダンクーガよりはるかに軽量で可動範囲の広いアクションフィギュアであってもこのポーズで自立させることは至難のワザのはずですが、この方はなんなくやってのけます。もちろん、上半身にも合金は使用されているんですよ。普通だったら重心は完全に後ろにあって倒れてしまうはずですが、倒れないんだな、これが。
でもやっぱりこのダンクーガ、背中に何も背負わず、思い切りアクションさせるのが一番の楽しみ方だと思います。ここから何枚かアクションポーズを。
まとめ
勝手ながら、インコ先生がいつも意識している、変形トイのKPIとして以下の3つがあります。
- Simplicity&Intuitive: 変形プロセスがシンプルかつ直感的なものか?
- Stress Free: 各形態においてロック機構、関節強度がしっかりしており、ポロリ等もなく、ストレスなく遊べるか?
- Wow! Experience: 上記2つをスポイルせず、いままで経験したことないような”Wow”な変形機構を備えているか?
今回の千値練 METAMORFORCE ダンクーガ、各々5段階で評価すると、
Simplicity&Intuitive: 5点
→素晴らしい。シンプルかつ直感的にガシガシ変形できます。正直ヒンジや多関節を多用したとんでも変形を想像していたのですが、そんなことはなく、良い塩梅だと思います。
Stress Free: 4点
→1点の減点はイーグルファイター以外の3体の変形プロセスです。シンプルかつ直感的なのは良いのですが、3体のプロセスが原則、”頭部を入れ替え、四肢を変形させる”という同一の方向性での変形に終始し、正直3体を順に変形させていると飽きているインコ先生がいました。いや、本当に関節の保持力、パーツ精度、素晴らしいですよ。関節部に使用されているABSだかPVCだかよくわからん素材も高評価でした。工業用なら経年劣化も少ないでしょう。それらの意味ではストレスなんかこのダンクーガには皆無なんですが、ここは千値練さんならまだ頑張れるところだと思って辛口評点です。
Wow! Experience:5点
→インコ先生が驚いたのは何より、ダンクーガの合体状態が他の千値練のアクションフィギュアに非常に近い可動性能、保持力、そこに合金を加えた従来を上回る安定性を持っていたことです。いや、パッケージとか、事前のメーカーレビューとか見れば確かに語られていますが、こればっかりは手にして動かしてみないとわかりません。バンダイさんの超合金魂が”究極の合体変形トイ”なら、千値練のMETAMORFORCEシリーズは”至高の合体変形アクションフィギュア”です。正直、ものが違います。今のバンダイさんはこの製品をもちろん技術的には開発可能だと思いますが、少なくとも商業ベースで市場に出せるかというと、まず不可能でしょう。千値練さんだからこそできること、”Why 千値練”が明確な非常によく出来た製品だと思います。
以上、千値練 METAMORFORCE ダンクーガ 徹底レビュー&取説公開 後編 でした。過去最大ボリュームのレビューになりましたが皆様を少しでもおもてなしできたら嬉しいです。